噛むことの大切さ
2020.10.25
こんにちは、歯科衛生士の石川です。
今日は、お口も身体も元気で過ごせるように、噛む(咀嚼する)ことについて考えたいと思います。
噛む(咀嚼する)ことは、食物から栄養を体の中に取り入れるための大切な動作です。噛むことにより、唾液分泌が促され、嚥下(飲み込むこと)や消化もスムーズになります。
また、唾液分泌はむし歯や歯周病の予防にも役立ち、お口の健康のために大切なものです。
A.噛む(咀嚼する)ことで
・口の感覚が刺激され、運動機能、噛む・話す機能の向上にも役立つ
・唾液が分泌され、消化吸収に役立つ
唾液にはたくさんの良い役割があり、唾液分泌を促すことはとても大切なことです。味を感じるためにも必要です。
B.咀嚼機能が衰えてくると
・栄養を適切に取れない
・唾液の分泌が減る
・全身の運動機能低下が起こりやすい
・咀嚼による脳への刺激が減り、脳血流量が低下する
などさまざまな問題が起こります。年齢を重ねることにより噛むための筋力が落ちたり、歯の本数が少なくなると、噛む能力は低くなってきます。
C.よく噛んで食べるために気をつけること
・一口30回噛む
・一口30秒噛む
・一口量を少なくする
・飲み込んでから次の食べ物を入れる
・一口食べたら、箸を置く
など、よく噛んで食べるためには、ゆっくり噛むことが大切です。ゆっくり噛むことで、唾液の分泌が期待できます。早食いが癖になっている人は注意が必要です。早食いは肥満やメタボリックシンドロームの原因のひとつとも言われています。
D.咀嚼による”食べる幸せ”
・噛みごたえや舌触りなども楽しめる
・食材が粉砕され、味物質の溶出が高まる
・食べ物が長くお口の中にあるため、食べ物からさまざまな刺激を受けることができる
楽しく、美味しいと感じる食事をすることは、誰もが一生続けたいことです。そのために噛むことは、とても大事なことです。
新型コロナウィルス感染症により、外出自粛に伴い受診をためらわれている状況があるかと思いますが、サンデンタルクリニックでは感染予防を徹底しておりますので、安心していらしてください。