滅菌管理について

滅菌管理の重要性について

2014年、歯医者の滅菌管理のずさんさが新聞、ネットニュースで話題となりました。
治療器具を使いまわすということが多くの歯科医院において行われている実態が明るみになったのです。
滅菌機器は高価なものですが、患者様のためになくてはならないものです。

必ず滅菌!必ず交換!そのために必要なこと

当院では毎日たくさんの患者様に起こしいただく中で、すべての治療において直接触れるものや交換できるものは必ず交換しています。
「もし自分が治療を受けるなら」という視点を忘れず、見た目だけでなく実際に衛生的な環境をご提供いたします。
特に昨今話題となっているタービンの滅菌・交換については、十分なタービンの準備数と、多量の使用済みタービンを早く確実に滅菌できる設備が必要です。

こちらでご紹介致します。

滅菌器DACユニバーサル

DAC

使用済みのエアタービン、ハンドピース等、付着した細菌類を短時間で確実に死滅させる事ができる殺菌装置です。

エアタービン

歯を削るエアタービン(キーンと音のする器械)や歯を磨くコントラハンドピース類等は、患者さんごとに必ず完全滅菌して交換しています。

DACプロフェッショナル

DACプロフェッショナル

すべての診療器具・器械は、水洗後、オートクレーブという細菌・ウィルスを死滅させるのに有効な滅菌装置で滅菌します。
121℃の高温下で真空と蒸気・加圧を繰り返し、あらゆる種類・形状の器具類を滅菌できる性能を備えています。

基本セット

ミラー、ピンセット、短針など基本的に必要な器具は滅菌パックにいれ、オートクレーブ滅菌をしています。

auto

当院では患者さまのお顔にかけるタオルも、オートクレーブで滅菌処理をしております。
オートクレーブとは、ある一定の温度と圧力下で飽和水蒸気を生成し、過熱することで滅菌を行う装置です。

トレー・注射器

(左)歯の形を取る時に使うトレー
(中)注射器
(右)歯の写真を撮る時に使うミラー全てをすべてオートクレーブ滅菌をしています。

プチクレーブ

プチクレーブ

小器具のこまめな滅菌のための小さなオートクレーブです。

ガス滅菌(EOGガス)

ガス滅菌

EOGの酸化還元作用を利用した滅菌法です。
ゴムやプラスチック製品等は高温で滅菌するオートクレーブ滅菌ができませんので、ガス滅菌器にて滅菌しています。

歯を使う時に使うバー

歯を削る時に使うバーや写真を撮る時にほっぺたを引っ張ってくれる口角器、仮歯を作る時に使う筆などオートクレーブではできないすべてのものをガスで滅菌しています。

3wayシリンジ

一般に滅菌をかけていない3wayシリンジ(口の中に風や水をかけるもの)やゴム製品、はさみなど必ず滅菌をかけています。

消毒

消毒

塩化ベンゼトニウムにイルガサンDP-300をダブル配合した物で優れた洗浄力で血液、脂肪、タンパク質等の汚れを除去します。
使い終わった器具はこの液に浸漬し、超音波洗浄を行ったあと、オートクレーブにかけて滅菌をしています。

超音波洗浄器

超音波洗浄器

43kHzの周波数で使い終わった歯科用バーやPMTC用のブラシなど超音波洗浄器で洗浄後、ガス滅菌をかけています。

強酸性水

強酸性水

強力な抗菌・除菌作用を持ち、細菌やカビ等の微生物の生存や繁殖を抑えます。消臭・酸化・漂白作用をもっています。

使い終わった器具

使い終わった器具はアルコールワッテで拭いてさらに強酸性水で消毒し、ガス滅菌します。

使い捨てグッズ

紙コップ・紙エプロン・注射針・麻酔液・歯科医師や歯科衛生士、歯科助手が使用するゴム手袋等は、患者さんごとに必ず使い捨てにしています。

滅菌できない器具にはカバーを

滅菌できない器具

滅菌できない器具には、使い捨てのビニールカバーを施し、患者さんごとに交換しています。
この写真は照射器にカバーをかけた写真です。