50代女性「前歯の根元が欠けていて気になる」保険の被せ物を外して歯の根管の炎症を治療後、高い強度と自然な色味の「ジルコニアセラミック」で被せ物を作り直した症例
2023.02.14
患者 | 50代女性 |
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主訴 | 「前歯の根元が徐々に欠けてきて気になる」とご相談をいただきました。 |
診断 | 診察したところ、上の前歯に入っていた保険の被せ物が劣化して変色しており、歯肉も徐々に下がってきたことで前歯の根元が露出していました。 また、患者様の噛む力が強すぎることが原因で、露出している根元部分が欠けていました。 被せ物を歯に合った自然な色味にし、強度を上げて将来的な破折のリスクを抑えるため、前歯全体を覆う新たな被せ物を作る必要があると診断しました。 ただし、レントゲン写真を確認したところ、歯の根の先に細菌感染し炎症が起こる「根尖病巣(こんせんびょうそう)」が見つかったため、被せ物を作製する前に根管の治療が必要でした。 また、前歯周辺の歯も、全体的に黄ばんで暗い印象でした。 |
行った ご提案・ 治療内容 |
保険の被せ物と古い土台(コア)を除去して根管の中をきれいにする治療を行った後、新たな土台を作り直してから被せ物を作製する治療をご提案しました。 また噛み合わせの力を分散させるために、噛み合っている下の前歯を少し削って調整する必要があるとご説明し、ご了承いただきました。 新たな被せ物の素材に、保険治療の金属とレジン(歯科用プラスチック)で作られているものを使った場合、再び変色したり虫歯になるリスクが高くなります。 周囲の歯の「ホワイトニング」もご提案し、全体的にトーンアップさせてから明るい色味に合った被せ物を作り、装着しました。 |
治療期間 | 3ヶ月半(ホワイトニング期間別) |
治療回数 | 9回(1回1時間) |
費用 | 500,000円程度 <内訳> 被せ物×2、コア×2、ホワイトニング費用 |
術後の 経過・現在の様子 |
お口全体が自然な白さの明るい色味になり、前歯も周囲の歯と違和感のない美しい仕上がりになりました。 噛み合わせも問題なく、前歯が欠けることなくきれいな状態を維持されています。 |
治療の リスク |
噛み合わせや歯並びの変化により、将来的に被せ物の調整が必要になる可能性があります。 |
治療前
治療後