戦争で歯科材料にも影響が
2022.03.11
こんにちは、歯科医師の佐藤です😆
春を感じられる暖かい日が増えてきましたが、ウクライナとロシアの問題は心配ですね。日本経済にも影響が出てきているとニュースで伝えていました。
その影響のあるものに保険の歯科治療で昔からよく使われている銀歯の成分の一つの「パラジウム」があります。「パラジウム」は4割近くをロシアから輸入しており、値段が高騰しているようです。以前から金属は徐々に高騰していて医療費も高くなってきている中、この問題で更に医療費が上昇するのではないかと言われています😵。
保険の歯科治療で使用する金属の成分は10年以上前から殆ど変わっていません。比較的安価で食事をする分には問題なく使えますが、他のプラスチックやセラミックなどの 材料と比べると冷たい物がしみやすかったり、外れやすかったり、隙間から虫歯になったり、歯ぎしりなどが強い人は銀歯と一緒に周りの歯も割れてきてしまうなどのデメリットも多く、長期的に見ると歯を削る回数も増えるのであまり優秀な材料とも言えません☹️。それに加えて治療費が高くなるのでは銀歯を入れるメリットはかなり少なくなりそうです。
今は、金属ベースだった治療から、歯に優しいプラスチックやセラミック、ガラス繊維(ファイバーグラス)の材料をベースとした治療になってきています。
痛くないから大丈夫と思っていても長く使っている銀歯の下は接着剤が劣化して虫歯になっていることが多いので、定期健診をしつつタイミングをみて歯に優しい材料を選ぶことをおすすめします👍