前九重親方、元横綱千代の富士関の一周忌
2017.06.19
院長の小山祐樹です。
去る6月1日、前九重親方、元横綱千代の富士関の一周忌によんで頂きました。本当の命日は来月なのですが、千代の富士関のお誕生日である6月1日にしたそうです。生前、親交が深かった方々がお集まりになり、千代の富士関がお好きだった浅草ビューホテルの中華料理を食べながら、お互いの千代の富士関との思い出話しを語り合う事が出来ました。
千代の富士関は、僕が知っている中では誰よりも1番強い方だったので、お亡くなりになったことが今でも信じられません。参加されたみなさんも同じ思いのようで、おかみさんも、ちょっと巡業に行っているだけですぐに帰ってくるような気がすると、きっと1番驚いているのは本人だろう、なんておっしゃっていました。
千代の富士関は、どんな事にも負けずに立ち向かう不屈の精神を持った方でした。そして、曲がった事が大嫌いで正義感が強く、それでいてとても優しくてユーモアがあってお茶目なかたでした。子供が大好きで、僕がまだ幼く、千代の富士関が現役の横綱だった時に、僕の事を踏んづけたりして色々と遊んで下さいました。引退して親方になられてからも、たまに九重部屋に朝稽古を見に行くと、指導をそっちのけで声を掛けて下さったり、ちゃんこ鍋を御一緒させて下さったりと、いつもとても気配りをして下さいました。まさに映画に出てくるヒーローのようなかたでした。
そんな素敵なヒーローと出逢えた事に感謝し、ほんの少しでも近づけるよう、何事にも真面目に、正しく、優しく、努力を忘れないように取り組んでいきたいと思います。